こんにちは〜♪校長のぶっさんです!
自分がスノーボードインストラクターを始めて、もう15年になりますが、未だに新しい発見がつきません。
”ここまでできたからもうOK”はなかなか無く、だからこそ面白く、やりがいがある仕事だな、とつくづく思います。
今回はそんな最近の気づきを。
あくまで個人的な見解ですが、インストラクターには3つの能力が求められると思っていました。
滑る力(滑走技術)
見る力(良いところはどこか、何が足りないのか、どのような練習をしたら良いのか)
伝える力(わかりやすく、短い時間で、楽しく)
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今シーズン、インストラクターデビューした菊池くん。
昔からの友人でしたが、当時は滑走技術はそれほど高くなく、どちらかと言うと不器用なタイプ。
インストラクターをやりたい!と決意してくれた時、正直、デビューするまでには結構時間がかかるかな〜・・・と思っていました。
そんなある日、受付の窓からゲレンデをふと見たときに、菊池くんが一人でなにやら怪しい動きをしています。
しゃがんだり、立ち上がったり、手を振ったり、両足付けたと思いきや、飛んだり回ったり、また片足を外して歩いたり・・・
”何をしているのかな?”と思って、しばらく観察していると・・・
ハッと気づきました。
”これ、レッスンしてる!!”
菊池くんは”エア初心者レッスン”をしていたのです。
そんな人、今まで見たことがありませんでした。
自分も駆け出しだった頃、レッスンのイメージトレーニングはよくしていました。
”早く一人前のインストラクターになりたい”気持ちがとても強く、本気度は誰にも負けないと思っていました。
その当時の自分の本気度を、菊池くんは超えていました。
控室に戻って菊池くんに会った時に、”すごいよ、あそこまでやる人初めて見た!”
と、声をかけると、菊池くんは
”レッスンを受ける人に楽しんでほしいんです。上手になってほしいんです。そのためには自分のレベルが全然足りないんです。あれくらいやらないと、自分は不器用なもので・・・”
と言っていました。
先日、晴れてインストラクターデビューした菊池くんですが、研修時間は今シーズンデビューした新人インストラクターの中で、最短でした!
研修時間以外での勉強時間は最長かもしれません。
まだまだインストラクターとして勉強しなければならない事はたくさんありますが、菊池くんには何も心配せず、安心してレッスンを任せられます。
彼の”情熱の力”は誰よりもズバ抜けているからです。全力でゲストを楽しませるために、上達させるために動いてくれるからです。全く妥協しないからです。
自分の中で”インストラクターに求められる3つの能力”に”4つ目”が加わりました。
むしろ、これが1番目であることを実感しました。
そういえば、うちのレッスンマニュアルの最初に”情熱が何よりも大切”って書いてあるな〜(笑)
自分がまだまだな事も実感しました・・・